自分メモ。
かつて、スライは「4ターン目に20点削るデッキ」だった。
4ターン目に、先手なら手札が10枚ある。
このうち、3枚が土地でも、残りの7枚が3点ずつ削れるなら、
21点削って勝利である。
(僕の理屈だと20÷(60-土地枚数)×6が、1枚当たりの期待値になる/
下記の「スライ」なら3.24点…2マナパワー2が2回殴れる環境を作ることで、
平均値を引き上げている。だからスライには「熊」が厚く入っているのだろう)
これを突き詰めたのが、「スライ」であると僕は認識している。
http://archive.mtg-jp.com/reading/010092/
こちらの記事の最初に示されている「スライ」はまさにそういうデッキだ。
スライの生物を1マナから順に並べると
8-9-6-2
呪文を同じく並べると
6-5-2-2(X火力)
となる。
1マナの生物には「3回殴る」
2マナの生物には「2回殴る」
3マナの生物は「起動能力で1点+1回殴る」
4マナのドラゴンには「上から残りを削る」
という役割が、それぞれ要求されている
呪文についても、稲妻と火葬というそのまんま3点の火力が採用されている。
その役割を果たせるように出るターンを調整し、60枚という制限の枠に収めるために経験値からはじき出された結論が、スライのマナカーブなのだと思う。
(もちろん確率計算もあるんだけど)
翻って今の構築環境では、PWとスラーグ牙のせいで、ライフを25点削る必要が出ている。そうすると、カード1枚に期待される削り値は4を超える。
(下記のラクドスミッドレンジだと、25÷(60-26)×6=4.41が要求されている)
まさにこれを達成したのがラクドスミッドレンジである。
http://coverage.mtg-jp.com/gpnagoya12/article/004040/
生物8-4-4-7-3
呪文4-6
だいぶ汚いマナカーブだが、すべてのカードが「4点削る」ことを目標としている。
1マナ域のゾンビは、「最低2回、できれば3回殴る」=4~6点
2マナ域の騎士は、「2回殴るか、1回殴って1回賛美」=4~6点
3マナ域のゲラルフは、「出て除去される、あわよくば殴る」=4~7点
4マナ域の貴種と地獄乗りは、「すぐ殴る」=4点
5マナ域のドラゴンも「すぐ殴る」=5点
これらの平均値をとると、約4.8点。
呪文が平均2点であることを考えても、平均で4点をキープしている。
逆に言えば、平均4点をキープするために、このデッキは「ミッドレンジ」となっている。
そして、同じくこちらのデッキも、1マナ域で「3回殴る」ことを前提とすることで、平均4点近くをキープしている。
http://coverage.mtg-jp.com/gpnagoya12/article/004110/
しかも、そのうえでマナカーブ的にはミッドレンジよりも速い達成を得ている。
ゲラルフを失った分、ディスアドバンテージとなっているが、良いデッキである。
かつて、スライは「4ターン目に20点削るデッキ」だった。
4ターン目に、先手なら手札が10枚ある。
このうち、3枚が土地でも、残りの7枚が3点ずつ削れるなら、
21点削って勝利である。
(僕の理屈だと20÷(60-土地枚数)×6が、1枚当たりの期待値になる/
下記の「スライ」なら3.24点…2マナパワー2が2回殴れる環境を作ることで、
平均値を引き上げている。だからスライには「熊」が厚く入っているのだろう)
これを突き詰めたのが、「スライ」であると僕は認識している。
http://archive.mtg-jp.com/reading/010092/
こちらの記事の最初に示されている「スライ」はまさにそういうデッキだ。
スライの生物を1マナから順に並べると
8-9-6-2
呪文を同じく並べると
6-5-2-2(X火力)
となる。
1マナの生物には「3回殴る」
2マナの生物には「2回殴る」
3マナの生物は「起動能力で1点+1回殴る」
4マナのドラゴンには「上から残りを削る」
という役割が、それぞれ要求されている
呪文についても、稲妻と火葬というそのまんま3点の火力が採用されている。
その役割を果たせるように出るターンを調整し、60枚という制限の枠に収めるために経験値からはじき出された結論が、スライのマナカーブなのだと思う。
(もちろん確率計算もあるんだけど)
翻って今の構築環境では、PWとスラーグ牙のせいで、ライフを25点削る必要が出ている。そうすると、カード1枚に期待される削り値は4を超える。
(下記のラクドスミッドレンジだと、25÷(60-26)×6=4.41が要求されている)
まさにこれを達成したのがラクドスミッドレンジである。
http://coverage.mtg-jp.com/gpnagoya12/article/004040/
生物8-4-4-7-3
呪文4-6
だいぶ汚いマナカーブだが、すべてのカードが「4点削る」ことを目標としている。
1マナ域のゾンビは、「最低2回、できれば3回殴る」=4~6点
2マナ域の騎士は、「2回殴るか、1回殴って1回賛美」=4~6点
3マナ域のゲラルフは、「出て除去される、あわよくば殴る」=4~7点
4マナ域の貴種と地獄乗りは、「すぐ殴る」=4点
5マナ域のドラゴンも「すぐ殴る」=5点
これらの平均値をとると、約4.8点。
呪文が平均2点であることを考えても、平均で4点をキープしている。
逆に言えば、平均4点をキープするために、このデッキは「ミッドレンジ」となっている。
そして、同じくこちらのデッキも、1マナ域で「3回殴る」ことを前提とすることで、平均4点近くをキープしている。
http://coverage.mtg-jp.com/gpnagoya12/article/004110/
しかも、そのうえでマナカーブ的にはミッドレンジよりも速い達成を得ている。
ゲラルフを失った分、ディスアドバンテージとなっているが、良いデッキである。
たまには真面目にモダンのことを考えてみよう。
2013年1月29日 TCG全般 コメント (1)禁止改定後、残されたデッキを挙げて分析してみる。
①デスライト+タルモ+?系デッキ
5色ZOO
新ジャンド
薬瓶ウィットネス
デスライト→タルモ→3マナって動くデッキをここにまとめてみた。
それぞれのデッキには、3マナ域に特徴がある。
5色ZOOのトラフト:速やかに相手を倒す意志。
2ターン目に出したいので、マナクリも追加される。追加で聖遺なども使われるが、デスライトとアンチシナジーなのが気にかかる。また、サイドからのパイロにも弱いので、個人的には使いたくない。ボロスチャームという対策は得てるけど。
新ジャンドのリリアナ:手札殺し。
1ターン目に手札破壊→2ターン目に脅威→3ターン目に手札破壊、という流れを作るため、ブライトニングが採用されるのかも。生物デッキ相手なら、ドムリも悪くない。メインに1枚、サイドに1枚、みたいなおしゃれ枠になりそう。未練ある魂も含め、まだまだジャンドは死なない。
薬瓶のウィットネス:アドを稼ぐ。
テンポをわずかに犠牲にして、インスタントタイミングで動くことを重視している。デスライトとスナップキャスターを生かすために、ソートスカーを数枚足すのがいいんじゃないかと思う。シミックチャームもよさそう。
結論:どれも強そう。特に、血編みを失った程度でジャンドが死ぬとは思えない。これまでストーム対策に裂いていた枠が、同キャラとか生物系デッキに向かうだけじゃないかなー、と。ZOOとウィットネスはジャンドに比べると脆い気がする。
②火力デッキ
トリコトラフト
赤単
赤親和
デスライトが強いよね→確実に除去しよう!ということで(?)発展したデッキたち。
特に、トリコトラフトがこんなにたくさん火力を積むとは思わなかった。ジャンドのデスライトとリリアナがガン過ぎたってことだと思う。ジャンドはリリアナ4枚が基本になるだろうから、構成を大きく変えたりはしないだろう。救いは、4点火力=ボロスチャーム。+1で忠誠4になったリリアナを1枚で沈められるのは、福音。
赤単もまた、3×7=21という方針は変わらず。ボロスに赤黒を上回るメリットが見つけられないので、構成は変わらないのではないだろうか。
赤親和もまた、ボロスチャームを得ている。シャッターストームに対するほぼ唯一の解答である。解答ではあるのだが、赤白が出ない!結構頑張っても出ない。
③双子コンボ
キキジキポッド
純正双子
ジャンドが弱体化すれば、環境最強はキキジキポッドだろう。中途半端なデッキでは対抗できないし、今のジャンドにはポッドのすべてを確実に対処できるだけの力はない。
ジャンドが数を減らすのなら、純正双子も同様に隆盛するだろう。しかし、強いデッキなのはバレているので、わかりやすく対策もされてしまうはずである。
④コンボ
スケシフ
サニーサイド
新ストーム
スケシフ:苦手なストームが弱体化し、得意なジャンドが弱体化したために、環境における立ち位置は変わらない。
サニーサイド:僕の周りで使っている人を見ないのだが、だからこそ使うべきなのかもしれない。良くわからないデッキ。しかし、ストニーサイレンスがこれだけ一般化すると、厳しいのも確か。
新ストーム:大儀式がなくなって弱体化したのは確かだろうが、そこにドロースペルを積むだけでデッキとしては成立している。マナが爆発的に伸びないので、見切り発車しづらくなったのではないか?と思うが、回してみないとわからない。
⑤緑白系筋肉+α
呪禁オーラ
ヘイトベア
「ただ殴る」のに加えて相手の妨害手段を弾く工夫を凝らしているという意味で、この二つのデッキは同じ土俵にあると捉えた。
どちらもネタがばれてしまうと結構しんどいが、メインは強いので、それなりの数がいると思われる。どちらも色を足すのがしんどいので、サイドをどう組んでくるか?
⑥トロン
ジャンド殺しの代表格。コンボ系全般に不利なため、双子が多くなると予想される環境では、少々厳しいか。
⑦英知
わからない。
これをもとに、デッキを組んでみようかな。
(つづく)
①デスライト+タルモ+?系デッキ
5色ZOO
新ジャンド
薬瓶ウィットネス
デスライト→タルモ→3マナって動くデッキをここにまとめてみた。
それぞれのデッキには、3マナ域に特徴がある。
5色ZOOのトラフト:速やかに相手を倒す意志。
2ターン目に出したいので、マナクリも追加される。追加で聖遺なども使われるが、デスライトとアンチシナジーなのが気にかかる。また、サイドからのパイロにも弱いので、個人的には使いたくない。ボロスチャームという対策は得てるけど。
新ジャンドのリリアナ:手札殺し。
1ターン目に手札破壊→2ターン目に脅威→3ターン目に手札破壊、という流れを作るため、ブライトニングが採用されるのかも。生物デッキ相手なら、ドムリも悪くない。メインに1枚、サイドに1枚、みたいなおしゃれ枠になりそう。未練ある魂も含め、まだまだジャンドは死なない。
薬瓶のウィットネス:アドを稼ぐ。
テンポをわずかに犠牲にして、インスタントタイミングで動くことを重視している。デスライトとスナップキャスターを生かすために、ソートスカーを数枚足すのがいいんじゃないかと思う。シミックチャームもよさそう。
結論:どれも強そう。特に、血編みを失った程度でジャンドが死ぬとは思えない。これまでストーム対策に裂いていた枠が、同キャラとか生物系デッキに向かうだけじゃないかなー、と。ZOOとウィットネスはジャンドに比べると脆い気がする。
②火力デッキ
トリコトラフト
赤単
赤親和
デスライトが強いよね→確実に除去しよう!ということで(?)発展したデッキたち。
特に、トリコトラフトがこんなにたくさん火力を積むとは思わなかった。ジャンドのデスライトとリリアナがガン過ぎたってことだと思う。ジャンドはリリアナ4枚が基本になるだろうから、構成を大きく変えたりはしないだろう。救いは、4点火力=ボロスチャーム。+1で忠誠4になったリリアナを1枚で沈められるのは、福音。
赤単もまた、3×7=21という方針は変わらず。ボロスに赤黒を上回るメリットが見つけられないので、構成は変わらないのではないだろうか。
赤親和もまた、ボロスチャームを得ている。シャッターストームに対するほぼ唯一の解答である。解答ではあるのだが、赤白が出ない!結構頑張っても出ない。
③双子コンボ
キキジキポッド
純正双子
ジャンドが弱体化すれば、環境最強はキキジキポッドだろう。中途半端なデッキでは対抗できないし、今のジャンドにはポッドのすべてを確実に対処できるだけの力はない。
ジャンドが数を減らすのなら、純正双子も同様に隆盛するだろう。しかし、強いデッキなのはバレているので、わかりやすく対策もされてしまうはずである。
④コンボ
スケシフ
サニーサイド
新ストーム
スケシフ:苦手なストームが弱体化し、得意なジャンドが弱体化したために、環境における立ち位置は変わらない。
サニーサイド:僕の周りで使っている人を見ないのだが、だからこそ使うべきなのかもしれない。良くわからないデッキ。しかし、ストニーサイレンスがこれだけ一般化すると、厳しいのも確か。
新ストーム:大儀式がなくなって弱体化したのは確かだろうが、そこにドロースペルを積むだけでデッキとしては成立している。マナが爆発的に伸びないので、見切り発車しづらくなったのではないか?と思うが、回してみないとわからない。
⑤緑白系筋肉+α
呪禁オーラ
ヘイトベア
「ただ殴る」のに加えて相手の妨害手段を弾く工夫を凝らしているという意味で、この二つのデッキは同じ土俵にあると捉えた。
どちらもネタがばれてしまうと結構しんどいが、メインは強いので、それなりの数がいると思われる。どちらも色を足すのがしんどいので、サイドをどう組んでくるか?
⑥トロン
ジャンド殺しの代表格。コンボ系全般に不利なため、双子が多くなると予想される環境では、少々厳しいか。
⑦英知
わからない。
これをもとに、デッキを組んでみようかな。
(つづく)
ギリギリ日曜日に川崎で一度出られた。
ギルドはグルール。プールはそれなりだけど、中途半端。
組み方も下手で1-2というふがいない結果に。
<自分用メモ>
・2マナ域(特にボロス)が強めにデザインされてるので、ほかの色でも意識する。
・それ以降は、タフネス4のせめぎあい。
・まだシナジーはわからないけど、暗号+回避能力がヤバいのは良くわかった。青黒魔鍵と暗号は最悪。
・インスタント除去が重めに作られているから、ライフの管理は慎重に。
ドラフトはやってないからわかんない。
ギルドはグルール。プールはそれなりだけど、中途半端。
組み方も下手で1-2というふがいない結果に。
<自分用メモ>
・2マナ域(特にボロス)が強めにデザインされてるので、ほかの色でも意識する。
・それ以降は、タフネス4のせめぎあい。
・まだシナジーはわからないけど、暗号+回避能力がヤバいのは良くわかった。青黒魔鍵と暗号は最悪。
・インスタント除去が重めに作られているから、ライフの管理は慎重に。
ドラフトはやってないからわかんない。
モダンはやっぱりジャンドなのかい?
2013年1月7日 TCG全般見た目が一番強いと思ったら、結果も一番出ている……。
トロンとか親和にも勝ってるし、コンボが群雄割拠して対策が取りきれない時代にでもならない限り、ジャンドが強いのではないか?
トロンとか親和にも勝ってるし、コンボが群雄割拠して対策が取りきれない時代にでもならない限り、ジャンドが強いのではないか?
あけましておめでとうございます
2013年1月4日 TCG全般今年は、MINT渋谷の福袋(1万円)から始まりました。
内容は
・From the Vault:土地
・プレーンチェイス:忍者
・プレーンチェイス:貪食
・プレミアムデッキ:墓場
・黒タイタンプレイマット
ということで、結構お得。
プレーンチェイス2種がちょうど持ってなかったヤツだったので、
次元カードが揃いました。わーい。
FTVは持っていたので不要ではありますが、価値の下がるものでもないので。
プレミアムデッキも同様ですね。
はてさて。何はともあれ、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
内容は
・From the Vault:土地
・プレーンチェイス:忍者
・プレーンチェイス:貪食
・プレミアムデッキ:墓場
・黒タイタンプレイマット
ということで、結構お得。
プレーンチェイス2種がちょうど持ってなかったヤツだったので、
次元カードが揃いました。わーい。
FTVは持っていたので不要ではありますが、価値の下がるものでもないので。
プレミアムデッキも同様ですね。
はてさて。何はともあれ、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
スタンダードはデッキが出来なかったので不参加でしたが、完全にスラーグ牙環境ですね。
牙が出る前にゲームを決めるか、牙を使うか、牙をいなして勝つか。
ビートダウンはもちろん、コントロールもこいつのせいで辛い立場に追い込まれているなー、という印象です。
ざっくり分けると……。
①牙より早い
赤黒速攻
白青人間
ゾンビ
トラフト
②牙を使う
ジャンド
ナヤ
4色リアニメイト
③牙をいなす
青白コントロール
青白ハレルヤ
こんな感じ。
中でも、コントロールを喰える4色リアニが先週末は強かったですね。
8枚体制のマルチと、合計三種類の天使と悪魔がどれも強い。
そして、来週以降は、
「牙をいなすデッキや、牙より速いデッキに牙が入る」
んじゃないかなー、なんて考えていたりします。
青白系ならタッチ緑簡単ですし、赤黒速攻にしても無理ではないですからね。
(まあ、微妙ですけどw)
牙が出る前にゲームを決めるか、牙を使うか、牙をいなして勝つか。
ビートダウンはもちろん、コントロールもこいつのせいで辛い立場に追い込まれているなー、という印象です。
ざっくり分けると……。
①牙より早い
赤黒速攻
白青人間
ゾンビ
トラフト
②牙を使う
ジャンド
ナヤ
4色リアニメイト
③牙をいなす
青白コントロール
青白ハレルヤ
こんな感じ。
中でも、コントロールを喰える4色リアニが先週末は強かったですね。
8枚体制のマルチと、合計三種類の天使と悪魔がどれも強い。
そして、来週以降は、
「牙をいなすデッキや、牙より速いデッキに牙が入る」
んじゃないかなー、なんて考えていたりします。
青白系ならタッチ緑簡単ですし、赤黒速攻にしても無理ではないですからね。
(まあ、微妙ですけどw)
新環境最初のスタンダードは、チーム戦。
何が一番疲れたって、カード揃えることですよ!
てなわけで、自信の青白奇跡で挑むも、有利なはずのビートに2マッチ落とすわ、リアニのPWに苦しめられるわ、グリクシスコン相手に勝ち手段を全て殺戮遊戯されるわの圧敗。
アレー? コンナハズジャナカッタノニナー。
でも、両隣が強かったので無事5-1でイベント終了。
3位でした。
もらったパックからはギルドランドと死儀礼くらいかな。これで、3人の中で一番負けてるパックなんだから、RTRはすごいですねー。
ちなみに、僕の戦績は2-2-2で、左が3-3。右がたった一人5-1で、チーム5-1……。負け方がすごく上手だったんですね!!!
何が一番疲れたって、カード揃えることですよ!
てなわけで、自信の青白奇跡で挑むも、有利なはずのビートに2マッチ落とすわ、リアニのPWに苦しめられるわ、グリクシスコン相手に勝ち手段を全て殺戮遊戯されるわの圧敗。
アレー? コンナハズジャナカッタノニナー。
でも、両隣が強かったので無事5-1でイベント終了。
3位でした。
もらったパックからはギルドランドと死儀礼くらいかな。これで、3人の中で一番負けてるパックなんだから、RTRはすごいですねー。
ちなみに、僕の戦績は2-2-2で、左が3-3。右がたった一人5-1で、チーム5-1……。負け方がすごく上手だったんですね!!!
まだまだRTRのシールドは試行錯誤中で面白い。
ちぇけださんはなるべく二色でまとめてたけど、僕は(土地が許せば)均等三色が好き。某プロは二色タッチ一色で、シールド的王道に組んでいた。
やっぱり均等三色になっちゃうのはへたっぴなんだろうな。
しかしながら、プレリみたいにギルドパックがもらえるわけじゃないから、実際のシールドでは結果的に均等三色になってしまう場合は多いのだろうと思う。
今のところ僕の中でのRTRは、「どのギルドが強い」とか「どの色が強い」とかじゃなくて「強いカードが強い」って感じ。シナジーよりもレアの叩きつけあいという印象だし、整ったマナカーブによる攻勢よりも多少崩れてでも強引に勝負を決められる形が強そう。
数をこなさないとわからないけど、多色環境ってそんなもんなのではないかなー。
ちぇけださんはなるべく二色でまとめてたけど、僕は(土地が許せば)均等三色が好き。某プロは二色タッチ一色で、シールド的王道に組んでいた。
やっぱり均等三色になっちゃうのはへたっぴなんだろうな。
しかしながら、プレリみたいにギルドパックがもらえるわけじゃないから、実際のシールドでは結果的に均等三色になってしまう場合は多いのだろうと思う。
今のところ僕の中でのRTRは、「どのギルドが強い」とか「どの色が強い」とかじゃなくて「強いカードが強い」って感じ。シナジーよりもレアの叩きつけあいという印象だし、整ったマナカーブによる攻勢よりも多少崩れてでも強引に勝負を決められる形が強そう。
数をこなさないとわからないけど、多色環境ってそんなもんなのではないかなー。
プレリ一度しかやってないけど、なんとなく事前に思っていた通りっぽい。
シールドは基本的に3色(場合によってはそれ以上)になりそう。
ラクドスカラーできれいに組めたとき以外は後手。
序盤はタフネス4をめぐる攻防になって、後半は必殺技の応酬。
先手デッキの時でも、重めのカードは何枚か入れたほうがよさげですね。
シールドは基本的に3色(場合によってはそれ以上)になりそう。
ラクドスカラーできれいに組めたとき以外は後手。
序盤はタフネス4をめぐる攻防になって、後半は必殺技の応酬。
先手デッキの時でも、重めのカードは何枚か入れたほうがよさげですね。
一応見ましたけど、RTRは(特に単色での)タフネス4が高いですねー。
その代わり、3/3は結構簡単に出る感じ。
混成の5マナ5/4とか、2マナ1/4とかは点数が高そうです。
一見重そうな青の6マナ3/4飛行フラッシュは、7点くらいありそう。
解鎖ビートなラクドスと、スカベージできるゴルガリが2強で、
意外とサイズが無く、能力が使いづらいセレズニアは不人気になりそうです。
タッチがしやすそうなので、ギルド+有効色という3色になりそうですね。
そうなると、ジャンド(これはどっちに寄せてもOK)かグリクシス(できれば黒赤+青)ですかねー。
ここまで考えると、ラクドスをピックして、流れによってジャンドかグリクシスを選ぶ、というのが一番いいキメ打ちになりそうです。
さて、どこまであたっているかなー。
その代わり、3/3は結構簡単に出る感じ。
混成の5マナ5/4とか、2マナ1/4とかは点数が高そうです。
一見重そうな青の6マナ3/4飛行フラッシュは、7点くらいありそう。
解鎖ビートなラクドスと、スカベージできるゴルガリが2強で、
意外とサイズが無く、能力が使いづらいセレズニアは不人気になりそうです。
タッチがしやすそうなので、ギルド+有効色という3色になりそうですね。
そうなると、ジャンド(これはどっちに寄せてもOK)かグリクシス(できれば黒赤+青)ですかねー。
ここまで考えると、ラクドスをピックして、流れによってジャンドかグリクシスを選ぶ、というのが一番いいキメ打ちになりそうです。
さて、どこまであたっているかなー。
RTR完売……だと?
2012年9月14日 TCG全般 コメント (2)メイカー初回在庫がなくなったとか見かけて驚愕。
売れましたねー。
さすがに再版されるとは思いますが、PTQリミテッドシーズンなので、もう1
BOXくらい予約しておくべきだったかなー。ヒヨって2BOXに抑えてしまった。
売れましたねー。
さすがに再版されるとは思いますが、PTQリミテッドシーズンなので、もう1
BOXくらい予約しておくべきだったかなー。ヒヨって2BOXに抑えてしまった。
そろそろスタンから落ちるカードでトップ10でも。
2012年9月11日 TCG全般 コメント (2)トップ10というかなんというか。
1:思案
スタン環境を定義し続けたカードだと思います。
このカードがなければ、デルバー一強はありえなかった。
定業が落ちてからは、このカードが疲れるかどうかでデッキの点数が変わった気がします。
2:緑頂点と殻
どちらも強いけど強すぎない、スタンとしてはナイスデザインでした。
思案とは別方向で安定性を高めてくれる良カードでしたね。
3:マナ漏出
環境だけでなくデザインとプレイングまでゆがめたカード。
「リークをケアして3マナ立たせる」
って、良くあることだけどゲームとしては不自然じゃないでしょうか。
4:φマナ各種
ジャイグロ、四肢切断、ガットショット、ミスステ、ギタクシア、クローン
良く使われたのはこの辺でしょうが、これまたプレイングをゆがめるカードでした。
ギタクシアとクローンは、相手にケアさせるカードではなくケアするカードなので、ちょっと性質が違いますね。
5:SOMランド
ナイスデザインでした。土地タイプを除けば、ショックランドよりも優秀かもしれません。対抗色が存在しなかったことで、青赤デルバーの誕生(隆盛)を阻止したかもしれませんね。
6:タイタン各種
使われた順でいくと、
緑>白>赤>黒>青
ってところでしょうか。
どのタイタンもさすがに強力でした。
7:感染各種
もう、ライフメモに「毒」の欄を作らなくて済むわけですね。
8:クローン2種
え、もう本家しかいないの?
9:剣3本
どの剣もよく使い良く使われました。
10:色対抗関係
天界の粛清と焼却と死の印と瞬間凍結と秋の帳が落ちる!!!
死の印以外はどれも使われていましたね。
他にも、全体除去とか鍛えられた鋼とかいろいろあるわけですが、思いつくのはこんなところ。PWはどれも、代わりが存在しそうですしね。
SOMブロックよりM12が落ちる方が影響が大きいかもしれませんね。
イニストラードブロックは特徴的だったのですがデッキが生まれるようなメカニズムが豊富にあったわけでもないので、RTRが先導していく感じになるのでしょうか?
http://mtg-jp.com/reading/variety/003353/
まずは、これでも読みながら、残り二週間となった現行スタンを楽しみます。
1:思案
スタン環境を定義し続けたカードだと思います。
このカードがなければ、デルバー一強はありえなかった。
定業が落ちてからは、このカードが疲れるかどうかでデッキの点数が変わった気がします。
2:緑頂点と殻
どちらも強いけど強すぎない、スタンとしてはナイスデザインでした。
思案とは別方向で安定性を高めてくれる良カードでしたね。
3:マナ漏出
環境だけでなくデザインとプレイングまでゆがめたカード。
「リークをケアして3マナ立たせる」
って、良くあることだけどゲームとしては不自然じゃないでしょうか。
4:φマナ各種
ジャイグロ、四肢切断、ガットショット、ミスステ、ギタクシア、クローン
良く使われたのはこの辺でしょうが、これまたプレイングをゆがめるカードでした。
ギタクシアとクローンは、相手にケアさせるカードではなくケアするカードなので、ちょっと性質が違いますね。
5:SOMランド
ナイスデザインでした。土地タイプを除けば、ショックランドよりも優秀かもしれません。対抗色が存在しなかったことで、青赤デルバーの誕生(隆盛)を阻止したかもしれませんね。
6:タイタン各種
使われた順でいくと、
緑>白>赤>黒>青
ってところでしょうか。
どのタイタンもさすがに強力でした。
7:感染各種
もう、ライフメモに「毒」の欄を作らなくて済むわけですね。
8:クローン2種
え、もう本家しかいないの?
9:剣3本
どの剣もよく使い良く使われました。
10:色対抗関係
天界の粛清と焼却と死の印と瞬間凍結と秋の帳が落ちる!!!
死の印以外はどれも使われていましたね。
他にも、全体除去とか鍛えられた鋼とかいろいろあるわけですが、思いつくのはこんなところ。PWはどれも、代わりが存在しそうですしね。
SOMブロックよりM12が落ちる方が影響が大きいかもしれませんね。
イニストラードブロックは特徴的だったのですがデッキが生まれるようなメカニズムが豊富にあったわけでもないので、RTRが先導していく感じになるのでしょうか?
http://mtg-jp.com/reading/variety/003353/
まずは、これでも読みながら、残り二週間となった現行スタンを楽しみます。
150人予約で満杯。
3000円でPTQエントリーできて、スリーブまでついてくるなんてお得なイベントだと思った。ミント新宿は神。
あと、「店舗に行って予約」という形式は、店舗にも旨みがあるからいいよね。あるべき大会の在り方かな、と思った。
もらったプールは80点以上はある強いプール。
レアが、セラの復讐者、賛美天使(これはまあ、愛ですよね)、警備隊長、ウスーンのスフィンクス、呪文ねじり、とあって、
アンコモンに、どんでん返し、セラの天使。
しかしながら、白の絶対枚数が少なくて、入れたいレベルのカードが7枚。入れてもいいかなレベルを入れても10枚なかった。青はそこそこあったんだけど、低マナ域が薄い感じ。赤に3点火力が3枚あって、これをタッチしようかと思ったんだけど、未開地はない。
プランは二つ。白青でまとめるか、白青タッチ赤にするか。
結局安定性をとって白青にしたんだけど、これが大きな間違い。
弱いところを引いて負け、強いところを引かれて負け、サイドから赤をタッチしたら事故って負け。マリガンミス(やりすぎ)で負け……ってな感じであっという間に0-2。
一応負けるまでやったんだけど、最終的には2-3ドロップ。
プレリ以来とはいえ、酷過ぎた……。
リミテッド苦手だけど、次の環境は頑張ります。
3000円でPTQエントリーできて、スリーブまでついてくるなんてお得なイベントだと思った。ミント新宿は神。
あと、「店舗に行って予約」という形式は、店舗にも旨みがあるからいいよね。あるべき大会の在り方かな、と思った。
もらったプールは80点以上はある強いプール。
レアが、セラの復讐者、賛美天使(これはまあ、愛ですよね)、警備隊長、ウスーンのスフィンクス、呪文ねじり、とあって、
アンコモンに、どんでん返し、セラの天使。
しかしながら、白の絶対枚数が少なくて、入れたいレベルのカードが7枚。入れてもいいかなレベルを入れても10枚なかった。青はそこそこあったんだけど、低マナ域が薄い感じ。赤に3点火力が3枚あって、これをタッチしようかと思ったんだけど、未開地はない。
プランは二つ。白青でまとめるか、白青タッチ赤にするか。
結局安定性をとって白青にしたんだけど、これが大きな間違い。
弱いところを引いて負け、強いところを引かれて負け、サイドから赤をタッチしたら事故って負け。マリガンミス(やりすぎ)で負け……ってな感じであっという間に0-2。
一応負けるまでやったんだけど、最終的には2-3ドロップ。
プレリ以来とはいえ、酷過ぎた……。
リミテッド苦手だけど、次の環境は頑張ります。
最初は黒緑ゾンビとか赤単(タッチ青or黒)が強そうだなあ。
と見せかけて、全体除去の入ったコントロールが草の根で優勝するのが世の常。
しかし、今年に限っては全体除去が(今のところ)もぎ取りとかがり火。
ふむ。そうなると黒中心のジャンドビッグマナ、か!
ナチュラルにかがり火、火柱、もぎ取りがとれて、サイドには強迫も用意できる。思案の不在により不確定になってしまった終末を使うよりはよさそうだ。
フィニッシャーはこれから何かでてくるだろう。
と見せかけて、全体除去の入ったコントロールが草の根で優勝するのが世の常。
しかし、今年に限っては全体除去が(今のところ)もぎ取りとかがり火。
ふむ。そうなると黒中心のジャンドビッグマナ、か!
ナチュラルにかがり火、火柱、もぎ取りがとれて、サイドには強迫も用意できる。思案の不在により不確定になってしまった終末を使うよりはよさそうだ。
フィニッシャーはこれから何かでてくるだろう。
ここで、好きな本について答えてるわけだが。
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/tpc12/playerquestions
ジュザの「ザ・ゲーム」って……。
http://www.amazon.co.jp/dp/4862340350
これじゃねえか!!!
究極のナンパバイブルかよ。。。
まあ、読んだことあるんだけど、内容的にはとにかくナンパしまくって、
最終的に愛する人に辿り着くというアレな話。
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/tpc12/playerquestions
ジュザの「ザ・ゲーム」って……。
http://www.amazon.co.jp/dp/4862340350
これじゃねえか!!!
究極のナンパバイブルかよ。。。
まあ、読んだことあるんだけど、内容的にはとにかくナンパしまくって、
最終的に愛する人に辿り着くというアレな話。
日本勢は、なぜ勝てなかったのか、から二年。
2012年9月3日 TCG全般http://archive.mtg-jp.com/eventc/ptams10/article/008381/
この記事を覚えているだろうか。
我らが皮裂きさんによって投げかけられ、各所に波紋を呼んだ伝説の記事である。
今日は、2012年9月3日。PTアムステルダムが開催されたのは2010年9月3日~5日。そう、あれからちょうど2年の時が経ったのだ。
さて、今の日本の現状はどうだろう?
2010年、千葉での世界選手権は振るわなかったが、2011年の世界選手権では、彌永プロが優勝、団体戦でも優勝と最高の結果を残した。
2012年、チーム戦で行われたMWCこそ日本チームは初日敗退を喫したものの、プレイヤー選手権では決勝に二人の日本人を送り込み、見事に渡辺プロが優勝。二度目のPOYの座に輝いた。
この結果を、「わずか二年で状況は改善した」とみるのか、「状況は変わっておらず、個々人が頑張っただけ」とみるのか。いずれにせよ、結果が出た今こそ、もう一度状況を見直すべきだろう。
さて、そのためのガイドラインとして、記事を読み返してみよう。
1:混合フォーマットへの変化
日本人は、この変化に見事対応したと言えるだろう。
最近のPTQの盛況を見るにつけ、リミテッド人口は増えたし、カジュアルからトーナメントへ移ってくる人数も増えた。
そして、プロはプロとしてこの変化に対応してきた。
2:練習不足
僕自身はツイッターなどでプロのやり取りを拾ったり、たまに話を聞いたりする程度ではあるが、彼らの方針は「練習時間が不足しているなら、質を高めよう」という形に変化したように思う。
もちろん、前から彼らの練習の質は高いのだが、試す前に考えたり、考える思考プロセスを公開したりと、練習の共有化が図られてきたように思う。
僕レベルの人間がこういった話を間接的にでも拾えるということは、日本人全体の練習の質も上がっているのだろう。
その背景に、コガモさんの記事をはじめとしたmtg-jpでの大量の情報があったことは特筆しておくべきだ。
3:デッキビルダーの不在
この問題は解決しつつある。
近年ではモダントロンを開発したうんぽぴんなどが有名だが、この二年で個性的なビルダーが生まれ、しかも彼らがショップなどを通じて交流できる環境が整いつつある。
4:情報戦
この問題にもプロは敏感だ。彼らが草の根の大会で調整する姿は、あまり見なくなった。実際、参加人口が増えたために草の根の大会はカジュアルなプレイヤーも多く参戦するようになっており、彼らプロの練習には向かない環境になっている。逆に、アメリカではSCGが毎週開かれており、MOと合わせて情報が広く共有されている。日本の草の根大会が、ショップ共催を強いられたせいで弱体化している(ように見える)ことがプラスに働いているのかもしれない。
語学の壁についても、中村プロがチャネルと練習するなど、2年前とは変化が見られる。
5:リミテッド+情報共有
この点は、ツイッターとニコ生が非常に役立っているのではないか。
例えば、渡辺プロはツイッター上では「残念なアニメオタク」というキャラクターを意識的に(意識的に、だよね?)装っており、ファンとの距離を近くプロデュースしている(んだよね?)。
多くのニコ生主たちも、様々な演出でファンを楽しませつつ、多くの意見を取り込んでいる。
6:コミュニティの消失
これもまた、ツイッターやニコ生の存在が大きい。
コミュニティは間違いなく広がっているし、情報共有もスムーズだ。
以上、駆け足で見てきたが、こうしてみると驚くほど日本の状況は改善している。
全員がそれぞれの立場で努力したこともあるが、状況の改善としては以下の4つにまとめられるだろう。
①mtg-jpという情報源の誕生
②MO人口の増加
③ショップ環境(TCG業界)の改善
④ネット環境の変化(ツイッター、ニコ生)
しかし、①は様々な事情で近年弱体しており、②は日本が円高ということもあって世界に追い付いただけで、これから他の国でもどんどん導入されることが見えている。③こそ希望だが、ショップの盛況にはブシロード系のゲームが大きく寄与しているため、自力解決とは言えないし、④ネット環境の変化は日本だけの話ではない。
また、敢えて触れる必要もないのかもしれないが、この二年の間に、トッププロの間でサスペンドを含むトラブルが何度かあったことも、状況の変化に良くも悪くも影響を与えている。コミュニティの支柱が失われることが、そのコミュニティを成長させることも、弱体化させることもあるのだということは、僕自身覚えておきたいと思っている。
最後に、今の「強い日本」復活の原動力の一つに、皮裂きさんのこの記事があったことを、カバレージライターの端くれとして心に深く刻んでおきたい。
この記事を覚えているだろうか。
我らが皮裂きさんによって投げかけられ、各所に波紋を呼んだ伝説の記事である。
今日は、2012年9月3日。PTアムステルダムが開催されたのは2010年9月3日~5日。そう、あれからちょうど2年の時が経ったのだ。
さて、今の日本の現状はどうだろう?
2010年、千葉での世界選手権は振るわなかったが、2011年の世界選手権では、彌永プロが優勝、団体戦でも優勝と最高の結果を残した。
2012年、チーム戦で行われたMWCこそ日本チームは初日敗退を喫したものの、プレイヤー選手権では決勝に二人の日本人を送り込み、見事に渡辺プロが優勝。二度目のPOYの座に輝いた。
この結果を、「わずか二年で状況は改善した」とみるのか、「状況は変わっておらず、個々人が頑張っただけ」とみるのか。いずれにせよ、結果が出た今こそ、もう一度状況を見直すべきだろう。
さて、そのためのガイドラインとして、記事を読み返してみよう。
1:混合フォーマットへの変化
日本人は、この変化に見事対応したと言えるだろう。
最近のPTQの盛況を見るにつけ、リミテッド人口は増えたし、カジュアルからトーナメントへ移ってくる人数も増えた。
そして、プロはプロとしてこの変化に対応してきた。
2:練習不足
僕自身はツイッターなどでプロのやり取りを拾ったり、たまに話を聞いたりする程度ではあるが、彼らの方針は「練習時間が不足しているなら、質を高めよう」という形に変化したように思う。
もちろん、前から彼らの練習の質は高いのだが、試す前に考えたり、考える思考プロセスを公開したりと、練習の共有化が図られてきたように思う。
僕レベルの人間がこういった話を間接的にでも拾えるということは、日本人全体の練習の質も上がっているのだろう。
その背景に、コガモさんの記事をはじめとしたmtg-jpでの大量の情報があったことは特筆しておくべきだ。
3:デッキビルダーの不在
この問題は解決しつつある。
近年ではモダントロンを開発したうんぽぴんなどが有名だが、この二年で個性的なビルダーが生まれ、しかも彼らがショップなどを通じて交流できる環境が整いつつある。
4:情報戦
この問題にもプロは敏感だ。彼らが草の根の大会で調整する姿は、あまり見なくなった。実際、参加人口が増えたために草の根の大会はカジュアルなプレイヤーも多く参戦するようになっており、彼らプロの練習には向かない環境になっている。逆に、アメリカではSCGが毎週開かれており、MOと合わせて情報が広く共有されている。日本の草の根大会が、ショップ共催を強いられたせいで弱体化している(ように見える)ことがプラスに働いているのかもしれない。
語学の壁についても、中村プロがチャネルと練習するなど、2年前とは変化が見られる。
5:リミテッド+情報共有
この点は、ツイッターとニコ生が非常に役立っているのではないか。
例えば、渡辺プロはツイッター上では「残念なアニメオタク」というキャラクターを意識的に(意識的に、だよね?)装っており、ファンとの距離を近くプロデュースしている(んだよね?)。
多くのニコ生主たちも、様々な演出でファンを楽しませつつ、多くの意見を取り込んでいる。
6:コミュニティの消失
これもまた、ツイッターやニコ生の存在が大きい。
コミュニティは間違いなく広がっているし、情報共有もスムーズだ。
以上、駆け足で見てきたが、こうしてみると驚くほど日本の状況は改善している。
全員がそれぞれの立場で努力したこともあるが、状況の改善としては以下の4つにまとめられるだろう。
①mtg-jpという情報源の誕生
②MO人口の増加
③ショップ環境(TCG業界)の改善
④ネット環境の変化(ツイッター、ニコ生)
しかし、①は様々な事情で近年弱体しており、②は日本が円高ということもあって世界に追い付いただけで、これから他の国でもどんどん導入されることが見えている。③こそ希望だが、ショップの盛況にはブシロード系のゲームが大きく寄与しているため、自力解決とは言えないし、④ネット環境の変化は日本だけの話ではない。
また、敢えて触れる必要もないのかもしれないが、この二年の間に、トッププロの間でサスペンドを含むトラブルが何度かあったことも、状況の変化に良くも悪くも影響を与えている。コミュニティの支柱が失われることが、そのコミュニティを成長させることも、弱体化させることもあるのだということは、僕自身覚えておきたいと思っている。
最後に、今の「強い日本」復活の原動力の一つに、皮裂きさんのこの記事があったことを、カバレージライターの端くれとして心に深く刻んでおきたい。