環境の終わりに~賛美天使デルバー考~
2012年8月27日 TCG全般 コメント (5)予定されていた大型イベントも無事(?)終わりを迎え、今シーズンも、あとはゆっくりと終わりを待つばかりだ。
この、一年で一番激しい季節を、僕は賛美天使デルバーとともに過ごした。この愛しく美しい天使との最初の時間が、終わろうとしている。
次のシーズン、天使と僕が仲良くいられるかは、だれにも分からない。すべてはラヴニカの回帰のみぞ知る、ってやつだ。
それなら、夏の終わりに、ちょっとくらい感傷に浸りつつ、賛美天使デルバーと僕との一夏のアバンチュールを文章に残すのも悪くはないだろう。
①恋の予感
最初くらい、真面目に話をしよう。その頃の僕は久々に仕事がうまくいき、多少浮かれていた。そうした時に新しい出会いを求めるのは男性の本能ってことらしい(セックス・アンド・ザ・シティを見たことがある君なら知っているだろう?)。僕は発表されたばかりのM13のリストを眺め、彼女の姿を見つけた。天使の運命?いや、違うよ。荘厳な大天使だ。
とはいえ、当時の僕はエセデルバー使い。まさか青タッチ白のデッキが4ターン目に安定して白白を生み出せるなんて(そして、生み出す必要があるなんて)思ってもみなかった。僕は鼻先で笑い、彼女のことを「見た目はきれいだけど中身は伴わない、お堅い女」って評価して、買い物リストから外していた。
ところで、あのころのスタンダードを、君は覚えてる?
ナベがグランプリを「サムライ」タイプ(12枚のキャントリップとパイク)で買った結果、ブン回り以外ならそれを倒せるナヤが蔓延して、それに少々の耐性をつけた「アンチャン」タイプ(少し多めの土地と接合者)が生まれたんだ。それを倒すためにMOではゾンビが流行しはじめていたけど、シャッフルが上手くいかないのを嫌ってか、日本では活躍していなかった。
当時の環境は明らかに「思案」が握っていて、他のデッキ(ナヤとゾンビ)はまだ、序盤の攻勢に「殻」を加えることで後半を安定させるという結論には辿り着いていなかった(他にも、「太陽拳」は思考掃きで安定を得ていたね)。
臆病な僕はもちろん、「アンチャン」タイプを使っていて、リスクをケアしたつもりで試合を長引かせ、アドバンテージ差を付けられてナヤに負けていた。
鈍い僕も、ナヤへの勝率が5割を切ったころには結局「デルバーは前のめりなデッキ」と認めざるを得なかった。それでも自分好みの「殴りながら少しは守れるデルバー」を求めて、色々なカードを試していたんだ。殴打頭蓋にタミヨウ、恥ずかしいことにギデオン・ジュラまで突っ込んだこともあったかな。
そこを突き詰めていくと、ミッドレンジになってしまうんだよね。あれもまたいいデッキだけど、「殴りたい」という初期衝動を満たすのには向いていなかったんだ。
他にも、ケッシグやゾンビに思案を突っ込んだりしていた。どちらもうまくいかなかったよ。RUGケッシグ?確かに近い形には辿り着いていたけど、ビッグマナが本質的に抱える「ビッグアクションを対処された時の弱さ」は克服できていなかったね。アレは環境からカウンターが減った時に滑り込んだメタデッキにすぎないと思うよ。
②出会い
そんなこんなで、「仕方なく」僕は彼女を試すことになった。よくよく見てみれば、墓地やほかのスペルに頼らず、打点を2~3点(あるいはそれ以上に)上げられて、4/3飛行の残る彼女は、「守りながら殴る」思想にぴったりだったんだ。
しかも、4マナということは、パイクと同じマナ域だ(おっと。言いたいことはわかるよ。パイクは2ターン目に設置して、後のターンでマナを残しながら装備できることに意味があることくらいは、僕みたいな素人にもわかる)。
そこで、僕は彼女を装備品と入れ替えて突っ込んだんだ。サムライタイプだと困難な白白の供給も、ナベタイプならまあ、どうにかなった。
幾重にも立ちふさがる困難をなんとかしてでも、山札に彼女を3枚も突っ込むなんて、僕はどうやら、すでに彼女にヤラれていたんだね。
結局、100人規模の大会でも5-1-1を遂げることができて、僕は満足した。
メイン 60枚
1《平地/Plains》
8《島/Island》
4《金属海の沿岸/Seachrome Coast(SM)》
4《氷河の城砦/Glacial Fortress(M13)》
2《魂の洞窟/Cavern of Souls(AS)》
1《ムーアランドの憑依地/Moorland Haunt(IS)》
4《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(IS)》
4《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(IS)》
4《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft(IS)》
2《刃の接合者/Blade Splicer(NP)》
3《荘厳な大天使/Sublime Archangel(M13)》
2《修復の天使/Restoration Angel(AS)》
4《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe(NP)》
4《蒸気の絡みつき/Vapor Snag(NP)》
4《思案/Ponder(M12)》
4《はらわた撃ち/Gut Shot(NP)》
2《思考掃き/Thought Scour(DA)》
3《マナ漏出/Mana Leak(M12)》
サイド
2《精神的つまづき/Mental Misstep(NP)》
3《天界の粛清/Celestial Purge(M12)》
2《幻影の像/Phantasmal Image(M12)》
1《マナ漏出/Mana Leak(M12)》
1《幽体の飛行/Spectral Flight(IS)》
2《機を見た援軍/Timely Reinforcements(M12)》
1《雲散霧消/Dissipate(IS)》
1《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine(MB)》
1《戦争と平和の剣/Sword of War and Peace(NP)》
1《巻き直し/Rewind(M13)》
その頃のナヤはまだ飛行に耐性が薄くて、彼女を出すだけで試合を有利に進められた。同キャラにしてもこちらのほうが手数が多かった分、先にライフを削れた。運がよかったのもあると思うよ。でもまあ、たぶん、勝因があるとすれば、愛だった。
③蜜月
その後、数枚のカードを入れ替えて新宿のPTQに出場したけど、この時の結果は4-2(ドロップ)と振るわなかった。それでも僕は彼女ともっと一緒にいたかったから、使い続けることにした。
でも、翌週の浜松PTQでは、彼女は僕を2没まで導いてくれたんだ。しかも、負けたのは僕の完全なプレイミスで、彼女には本当に悪いことをした。勝ったとしても決勝の相手はとても良く出来たエスパーミッドレンジで、どちらにせよ勝てなかったと思うけど……(というか、スイスで当たって負けているんだ)。
4 Delver of Secrets
4 Snapcaster Mage
3 Restoration Angel
3 Sublime Archangel
4 Geist of Saint Traft
1 Faith’s Shield
3 Mana Leak
2 Thought Scour
3 Gitaxian Probe
4 Gut Shot
4 Vapor Snag
4 Ponder
1 Moorland Haunt
8 Island
4 Glacial Fortress
4 Seachrome Coast
2 Cavern of Souls
2 Plains
Sideboard:
1 Mana Leak
1 Spectral Flight
2 Timely Reinforcements
1 Mental Misstep
2 Phantasmal Image
1 Sword of War and Peace
1 Sword of Body and Mind
1 Negate
1 Dissipate
2 Celestial Purge
1 Faith’s Shield
1 Steel Sabotage
結局、その後も試行錯誤したけれど、メインボードはこの形が崩れることはなかった。たった1枚だけど信仰の盾はとてもよく働いてくれたし、周りのデルバーからリークが減るにつれ、逆にリークを残した形は有効に働いてくれた。
サイドボードこそ、メタに合わせて幻影の像やパージが増え、必殺技である幽体の飛行が2枚に増えたり、マナベースを生かしたミラディンの十字軍が採用されたりと面白いことになったけど、彼女の枚数が3枚以下になることはなかった。
ターランドデルバー? ああ。そんなデッキもあったね。確かにあの「空飛ぶ蜥蜴の女王」は、僕と彼女の天敵だった。でも、幸いにして、かな。信仰の盾とシミックギルドの剣が蜥蜴を無視するだけの力を僕らに与えてくれたんだ。その「一撃」によって僕と彼女は少ない勝利のチャンスをモノにできた。どんな相手にもあきらめてはいけないってことを、僕は彼女から学んだ気がするよ。
④君と夏の終わり、将来の夢
彼女は今や、あらゆるデッキに入ってる。
彼女を一番うまく使いこなした「ピュアスティール彼女」はもちろんだけど、ナヤポッドや白緑にも彼女の姿を見つけることもある。
だけど、僕が大好きな彼女はトラフトの隣に立つ彼女だし、ティアゴ・チャンを凶暴な殺し屋に変える彼女だ。もちろん、どちらもこれからのシーズンでも使える相棒たちなんだけど……思案できなくなってまで、彼らと一緒にいられるかは、微妙なところだ。
もちろん、新たな安定の方法がどこかのギルドからもたらされれば話は別だ。インデックス?はは。冗談は時に人を傷つけるってことを、君には知っておいてほしいな。
さて、そろそろランチタイムも終わる。残されたあとわずかな時間を彼女と気持ちよく過ごすためにも、僕は本業に戻るよ。
じゃあ、またね。
この、一年で一番激しい季節を、僕は賛美天使デルバーとともに過ごした。この愛しく美しい天使との最初の時間が、終わろうとしている。
次のシーズン、天使と僕が仲良くいられるかは、だれにも分からない。すべてはラヴニカの回帰のみぞ知る、ってやつだ。
それなら、夏の終わりに、ちょっとくらい感傷に浸りつつ、賛美天使デルバーと僕との一夏のアバンチュールを文章に残すのも悪くはないだろう。
①恋の予感
最初くらい、真面目に話をしよう。その頃の僕は久々に仕事がうまくいき、多少浮かれていた。そうした時に新しい出会いを求めるのは男性の本能ってことらしい(セックス・アンド・ザ・シティを見たことがある君なら知っているだろう?)。僕は発表されたばかりのM13のリストを眺め、彼女の姿を見つけた。天使の運命?いや、違うよ。荘厳な大天使だ。
とはいえ、当時の僕はエセデルバー使い。まさか青タッチ白のデッキが4ターン目に安定して白白を生み出せるなんて(そして、生み出す必要があるなんて)思ってもみなかった。僕は鼻先で笑い、彼女のことを「見た目はきれいだけど中身は伴わない、お堅い女」って評価して、買い物リストから外していた。
ところで、あのころのスタンダードを、君は覚えてる?
ナベがグランプリを「サムライ」タイプ(12枚のキャントリップとパイク)で買った結果、ブン回り以外ならそれを倒せるナヤが蔓延して、それに少々の耐性をつけた「アンチャン」タイプ(少し多めの土地と接合者)が生まれたんだ。それを倒すためにMOではゾンビが流行しはじめていたけど、シャッフルが上手くいかないのを嫌ってか、日本では活躍していなかった。
当時の環境は明らかに「思案」が握っていて、他のデッキ(ナヤとゾンビ)はまだ、序盤の攻勢に「殻」を加えることで後半を安定させるという結論には辿り着いていなかった(他にも、「太陽拳」は思考掃きで安定を得ていたね)。
臆病な僕はもちろん、「アンチャン」タイプを使っていて、リスクをケアしたつもりで試合を長引かせ、アドバンテージ差を付けられてナヤに負けていた。
鈍い僕も、ナヤへの勝率が5割を切ったころには結局「デルバーは前のめりなデッキ」と認めざるを得なかった。それでも自分好みの「殴りながら少しは守れるデルバー」を求めて、色々なカードを試していたんだ。殴打頭蓋にタミヨウ、恥ずかしいことにギデオン・ジュラまで突っ込んだこともあったかな。
そこを突き詰めていくと、ミッドレンジになってしまうんだよね。あれもまたいいデッキだけど、「殴りたい」という初期衝動を満たすのには向いていなかったんだ。
他にも、ケッシグやゾンビに思案を突っ込んだりしていた。どちらもうまくいかなかったよ。RUGケッシグ?確かに近い形には辿り着いていたけど、ビッグマナが本質的に抱える「ビッグアクションを対処された時の弱さ」は克服できていなかったね。アレは環境からカウンターが減った時に滑り込んだメタデッキにすぎないと思うよ。
②出会い
そんなこんなで、「仕方なく」僕は彼女を試すことになった。よくよく見てみれば、墓地やほかのスペルに頼らず、打点を2~3点(あるいはそれ以上に)上げられて、4/3飛行の残る彼女は、「守りながら殴る」思想にぴったりだったんだ。
しかも、4マナということは、パイクと同じマナ域だ(おっと。言いたいことはわかるよ。パイクは2ターン目に設置して、後のターンでマナを残しながら装備できることに意味があることくらいは、僕みたいな素人にもわかる)。
そこで、僕は彼女を装備品と入れ替えて突っ込んだんだ。サムライタイプだと困難な白白の供給も、ナベタイプならまあ、どうにかなった。
幾重にも立ちふさがる困難をなんとかしてでも、山札に彼女を3枚も突っ込むなんて、僕はどうやら、すでに彼女にヤラれていたんだね。
結局、100人規模の大会でも5-1-1を遂げることができて、僕は満足した。
メイン 60枚
1《平地/Plains》
8《島/Island》
4《金属海の沿岸/Seachrome Coast(SM)》
4《氷河の城砦/Glacial Fortress(M13)》
2《魂の洞窟/Cavern of Souls(AS)》
1《ムーアランドの憑依地/Moorland Haunt(IS)》
4《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(IS)》
4《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(IS)》
4《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft(IS)》
2《刃の接合者/Blade Splicer(NP)》
3《荘厳な大天使/Sublime Archangel(M13)》
2《修復の天使/Restoration Angel(AS)》
4《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe(NP)》
4《蒸気の絡みつき/Vapor Snag(NP)》
4《思案/Ponder(M12)》
4《はらわた撃ち/Gut Shot(NP)》
2《思考掃き/Thought Scour(DA)》
3《マナ漏出/Mana Leak(M12)》
サイド
2《精神的つまづき/Mental Misstep(NP)》
3《天界の粛清/Celestial Purge(M12)》
2《幻影の像/Phantasmal Image(M12)》
1《マナ漏出/Mana Leak(M12)》
1《幽体の飛行/Spectral Flight(IS)》
2《機を見た援軍/Timely Reinforcements(M12)》
1《雲散霧消/Dissipate(IS)》
1《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine(MB)》
1《戦争と平和の剣/Sword of War and Peace(NP)》
1《巻き直し/Rewind(M13)》
その頃のナヤはまだ飛行に耐性が薄くて、彼女を出すだけで試合を有利に進められた。同キャラにしてもこちらのほうが手数が多かった分、先にライフを削れた。運がよかったのもあると思うよ。でもまあ、たぶん、勝因があるとすれば、愛だった。
③蜜月
その後、数枚のカードを入れ替えて新宿のPTQに出場したけど、この時の結果は4-2(ドロップ)と振るわなかった。それでも僕は彼女ともっと一緒にいたかったから、使い続けることにした。
でも、翌週の浜松PTQでは、彼女は僕を2没まで導いてくれたんだ。しかも、負けたのは僕の完全なプレイミスで、彼女には本当に悪いことをした。勝ったとしても決勝の相手はとても良く出来たエスパーミッドレンジで、どちらにせよ勝てなかったと思うけど……(というか、スイスで当たって負けているんだ)。
4 Delver of Secrets
4 Snapcaster Mage
3 Restoration Angel
3 Sublime Archangel
4 Geist of Saint Traft
1 Faith’s Shield
3 Mana Leak
2 Thought Scour
3 Gitaxian Probe
4 Gut Shot
4 Vapor Snag
4 Ponder
1 Moorland Haunt
8 Island
4 Glacial Fortress
4 Seachrome Coast
2 Cavern of Souls
2 Plains
Sideboard:
1 Mana Leak
1 Spectral Flight
2 Timely Reinforcements
1 Mental Misstep
2 Phantasmal Image
1 Sword of War and Peace
1 Sword of Body and Mind
1 Negate
1 Dissipate
2 Celestial Purge
1 Faith’s Shield
1 Steel Sabotage
結局、その後も試行錯誤したけれど、メインボードはこの形が崩れることはなかった。たった1枚だけど信仰の盾はとてもよく働いてくれたし、周りのデルバーからリークが減るにつれ、逆にリークを残した形は有効に働いてくれた。
サイドボードこそ、メタに合わせて幻影の像やパージが増え、必殺技である幽体の飛行が2枚に増えたり、マナベースを生かしたミラディンの十字軍が採用されたりと面白いことになったけど、彼女の枚数が3枚以下になることはなかった。
ターランドデルバー? ああ。そんなデッキもあったね。確かにあの「空飛ぶ蜥蜴の女王」は、僕と彼女の天敵だった。でも、幸いにして、かな。信仰の盾とシミックギルドの剣が蜥蜴を無視するだけの力を僕らに与えてくれたんだ。その「一撃」によって僕と彼女は少ない勝利のチャンスをモノにできた。どんな相手にもあきらめてはいけないってことを、僕は彼女から学んだ気がするよ。
④君と夏の終わり、将来の夢
彼女は今や、あらゆるデッキに入ってる。
彼女を一番うまく使いこなした「ピュアスティール彼女」はもちろんだけど、ナヤポッドや白緑にも彼女の姿を見つけることもある。
だけど、僕が大好きな彼女はトラフトの隣に立つ彼女だし、ティアゴ・チャンを凶暴な殺し屋に変える彼女だ。もちろん、どちらもこれからのシーズンでも使える相棒たちなんだけど……思案できなくなってまで、彼らと一緒にいられるかは、微妙なところだ。
もちろん、新たな安定の方法がどこかのギルドからもたらされれば話は別だ。インデックス?はは。冗談は時に人を傷つけるってことを、君には知っておいてほしいな。
さて、そろそろランチタイムも終わる。残されたあとわずかな時間を彼女と気持ちよく過ごすためにも、僕は本業に戻るよ。
じゃあ、またね。
コメント
ほんまにすいません。
ちょっと文体の練習でふにゃふにゃと書いてみました。
ユリニーさん>
なんで翻訳文体ってあんなふうになるのかなー、と思いながら書いてました。
ちょっと砕けてて生活が覗けて親近感湧いて。
ただし俺のターランドを侮辱するのは許さん。
うちの「彼女」的には天敵だからね。
あの蜥蜴のせいで、「彼女」が殴れないんだよがおー!