現状、スタンに存在するデッキを挙げて、M11で得たカードを挙げていき、強化の度合いを見ていこう、という企画です。
(M11発売を機に構築から身を引こうとか言ってる割には、やる気満々だな)

①ジャンド
「獣相のシャーマン」
 復讐蔦タイプならば使われそう。
「強情なベイロス」
 ブライトニング対策。ジャンド同型で一番活躍しそう。
「森のレインジャー」
 血編みと相討ちを取れる国境地帯を優先か
「ガイアの復讐者」
 青対策カードだが、少々重い点と悪斬に一方的に負ける点が気になる。
「投げ飛ばし」
「闇の後見」
 ジャンドにとっては遅い。
「秋の帳」
 カウンター対策。
「凶運の彫像」
 古き良きコントロール対策。
<総括>
「ベイロス」「糾弾」「マナ漏出」など向かい風は多く、大した収穫もありません。
 それでも前環境のフェアリーが強かったように、今のジャンドも十分強いです。
しかし、『ヴァラクート』『青白』『白緑蔦』が強化されることを考えると、より軽めの構成にシフトすることが考えられます。
②徴兵バント
「獣相のシャーマン」
 不要なマナクリーチャーを君主や悪斬に変えてくれる超有力カード。サイドにジュワー島のスフィンクス、強情なベイロス、リンヴァーラ、ガイアの復讐者などを仕込むのも楽になる。マスト除去が増えるだけでも十分。しかし、リソースが増えるわけではないので、使用感はとてもタイト。
<総括>
 得たものは「シャーマン」「マナ漏出」でしょう。悪斬についてはあからさまな対策カードが増えましたし単体除去(「惑いの迷路」含む)も強化されましたので、ジュワー島のスフィンクスの重要性は増したと言えるかもしれません。いずれにせよ、こちらも「マナ漏出」「糾弾」の二枚が辛いです。
③白緑系復讐蔦
「獣相のシャーマン」
 復讐蔦を捨ててイーオスのレインジャー(もしくは血編み)を持ってくるのが基本パターン。
「セラの高位僧」
 また一枚、イーオスのお供が増えた?
<総括>
 復讐蔦を一番うまく使えた(というより復讐蔦のためのデッキ)のと同様に、「シャーマン」と一番相性がいいのもこのデッキでしょう。環境初期に活躍しそうなデッキです。特にキブラーバントは「復讐蔦を引けない」という負けパターンがあったため、デッキが安定することでしょう。青を足すメリットは「マナ漏出」、赤を足すメリットは「血編み」です。
④青白TO
「糾弾」
序盤であればPtoE以上の強さを誇る優秀除去。
「マナ漏出」
 メイン投入できるナイスカウンター。
「ジェイスの創意」
待望のインスタントドロー! もはやタップアウトと呼べないデッキになりそう。
「神聖の力線」
 ナイスサイド。
「予感」
 ソーサリーですが、やっていることは「嘘か真か」以上。
「定業」
 思案が使われなかったとはいえ、常に考慮に入るカード。
<総括>
 優秀なカウンターが返ってきたことで、タップアウトするのが勿体ない構成となりました。とはいえカードプールが広がり、デッキ全体の質は上がっているため、フィニッシャーについては、一撃で決められる上に防ぎにくい「君主」+「ジュワー」が一般的になるかもしれません。
⑤青白赤(黒)PWC
<総括>
 得たものは「糾弾」と「マナ漏出」。もともと危ういバランスで構築されたメタデッキでしたので、青白の派生形として生き残るのでしょう。
⑥ヴァラクート
「原始のタイタン」
 ヴァラクート待望のカード。これでデッキが完成したと言える。
「破壊的な力」
 アンチシナジーな気もするが、全体除去は貴重。
「耕作」
 ナイスカード。デッキに噛みあっている。
「ガイアの復讐者」
 タイタンと合わせてフィニッシャーに。
「活力の力線」
 一応、ワンチャンスはある。ただ、力線である必要性があまりない。
<総括>
「タイタン」「復讐者」によりヴァラクートに頼らず勝てるデッキに。最注目のデッキですが、個人的にはターボランドの方が強い気がしています。
⑦赤単
「凶運の彫像」
 数少ない収穫。
「焼却」
 悪斬殺し!
「投げ飛ばし」
 ボーライが環境に残っているうちは強そう。
「余韻」
 同キャラや青相手のサイドカードに。
「処罰の力線」
 確かにプロテクションに強いが、手数が足りなくなって負けそう。
「燃差し運び」「火の召使」「電孤の走り手」「発熱の儀式」
 さすがに使えないか。
<総括>
 青強化の割を喰った赤。弱体化したと言えますが、コントロール対策かつ歩く火力と相性のいい「凶運の彫像」は収穫でした。
⑧赤白上陸
「テューンの戦僧」
 エンチャント破壊は重要。
「躁の番人」
 アーティファクト破壊は重要。
<総括>
「糾弾」も得ていますが、デッキ的には噛みあいません。ほぼ強化されていないデッキと言えるでしょう。
⑨青緑(t赤)TL
「原始のタイタン」
 復讐者と並ぶエンドカード
「時の逆転」
 一枚で息切れを防いでしまうトンデモカード。
「ガイアの復讐者」
 サイドカード。
<総括>
 もともと面白いコンボデッキでしたが、「タイタン」や「時の逆転」そして「マナ漏出」などの試してみたいカードを得ました。個人的にヴァラクートよりもやりにくい印象です。⑩緑エルドラージ
「森のレインジャー」「獣相のシャーマン」
 追加の強力なエルフ。
「圧倒する暴走」
 踏み荒らしがあるうちはそちらを優先した方が安定。
「分裂するスライム」
 エルドラージ的においしいカード。しかし、リムーブ除去に弱いため、他を優先しそう。
「スズメバチの一刺し」
 ナイスサイド。対バント用に。
「垂直落下」
 対悪斬専用除去。
<総括>
 追加されたエルフが強力なので、古くからのエルフデッキに戻るかもしれません。私自身、一番好きなアーキタイプですので、期待してます。
⑪変身
「集団変身」
 対象を取らないので、レスポンスで除去されても平気(1枚減りますが)。三神同時降臨も夢じゃない!
<総括>
「マナ漏出」と「集団変身」により対策が効きづらくなりました。その分、コンボ開始ターンは遅れているでしょうから、速やかに相手を倒す努力が必要です。また、「時の逆転」もうまく使えることでしょう。
⑫時の篩
「寺院の鐘」
 追加のジェイス・ベレレン。
「時の逆転」
「脆い彫像」
 回収可能な除去。とはいえ、重い。
「水晶球」
 ちょっと重い。
<総括>
 こちらも、「マナ漏出」「寺院の鐘」「時の逆転」など、良カードに恵まれました。
 要注目です。
⑬白単
「鼓舞する突撃」
 インスタント全体強化。最後の数点や火力を避けるなど使い勝手が良いです。
「模範の騎士」
 意外に騎士は多いですが、まだ専用デッキが創られるほどではなさそう。
「太陽のタイタン」
 能力は強いのですが、色的には使いづらそうです。
<総括>
 さりげなく「鼓舞する突撃」がやりよるのではないかと。
⑭吸血鬼
「蟲惑的な吸血鬼」
 待望の軽いロード。
「虚空の力線」
 優秀な墓地対策が再録。
「堕落」
 新たな黒い火力。
「闇の後見」
 置いてる暇はさすがにない。
<総括>
 3マナロードが追加されただけでは、デッキ的な脆さは補えない気がします。

★その他
⑮カニ蘇生+「ジェイスの消去」デッキ
「秘本掃き」「ジェイスの消去」「心の傷跡」「ジェイスベレレン」
 というM11のカードに加えて、カニ、テレミンなど山札破壊カードはたっぷり存在します。カニ蘇生と組み合わせることも含めて、変なデッキが生まれそうです。
{サンプルレシピ}
4秘本掃き
4ジェイスの消去
4ジェイス・ベレレン
4寺院の鐘
4吠えたける鉱山
4面晶体のカニ
4思案
4定業
4マナ漏出
4緑青フェッチ
4赤青フェッチ
16島

⑯黒コン
「墓所のタイタン」「堕落」「リリアナの愛撫」「ナントゥーコの影」「組み直しの骸骨」「闇の後見」
ROEで投入された黒いカードと組み合わせて、トーメント時代のような単色コントロールが組めるかもしれません。
{サンプルレシピ}
4ナントゥーコの影
4マラキールの門番
4血の署名
4闇の後見
4堕落の触手
4堕落
2ソリン・マルコフ
4消耗の蒸気
4強迫
4永遠溢れの杯
2惑いの迷路
20沼

<まとめ>
 全体的に、青と緑が強化され、黒は現状維持、白と赤はちょっと弱体、といった印象です。個人的にM11からのカードでは「マナ漏出」「獣相のシャーマン」が2強であり、「糾弾」が軽いリムーブ除去として、「強情なベイロス」が荒廃稲妻対策として使われていくだろうと思います。
 まとめれば、ジャンド、バント、青白がTier1であり、ヴァラクート、ターボランド、時の篩、変身の各種コンボデッキがTier2。赤単が虎視眈々とメタの隙間を狙う……といった状況に変化はなさそうです。

これを踏まえて、週末使いたいジャンド
<メイン>
4ヒル
4トリナクス
4血編み
4復讐蔦
4稲妻
2終止
4パルス
4荒廃稲妻
4瀝青破
2狂乱のサルカン
3森
3沼
3山
4野蛮な地
4緑赤ミシュラ
2赤黒ミシュラ
2赤黒M11ランド
1赤緑M11ランド
4緑黒フェッチ
<サイド>
3思考の大出血
4強迫
4紅蓮地獄
4ゴブリンの廃墟飛ばし
……見事にM11のカードありませんねw


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